修理を依頼するその前に!

ヘッダーイメージエンジンが掛からなくなった!

そのパニックになりそうな気持ちわかります。
自分だって経験してますからね(笑)

そこですかさずアナタは「ショップに電話だ!」と考えるでしょう。

でもその電話、ちょっと待った!
アナタにもできる故障診断があります。
電話をするのはそれを確認してからでも遅くはないし、確認してもらえると電話の向こうのショップも現状把握がしやすくなり、アドバイスがより的確になるかも知れません。

そんな時のために、昔の人が唱えていた故障診断の呪文をお教しえしましょう。

イチデンニガスサンアッシュク

これを唱えればたちどころに故障個所がわかる・・・ハズはないですね(笑)

イチデンは1:電気 ニガスは2:ガソリン サンアッシュクは3:圧縮のことで、要するにエンジンが掛かるための三大要素をきちんと調べようということです。


ヘッダーイメージもう少し詳しく書くと、1の電気

  1. キルスイッチが作動していないか?
    この状態だと掛からない

    スクーターなどには無いものもありますが、スポーツバイクなら大抵は付いているスイッチ。ついウッカリと、知らぬ間にこのスイッチを切ってしまうと当然ですが電気が遮断されエンジンは掛かりません。
    普通のスイッチとは逆の感覚で、Offなら電気は通りエンジンは掛かります。Onなら電気は遮断されエンジンは掛かりません。
    今時は図柄で表示されているのでわかりやすいでしょう。

  2. バッテリーは十分に充電されているか?
    基本的なことですが、バッテリーの充電が不十分だとセルが回りません。
    また最近ではバッテリー点火式という点火方式を採用している機種が多く、たとえキックが付いていてもバッテリーが死んでいると掛からないものもありますので注意が必要です。
    充電量の正確なチェックにはテスターが必要ですが、ユーザーでもメインスイッチOnの状態でヘッドライトは明るいか?ホーンは大きな音で鳴るか?などから大まかな状態を知ることができます。
    近年のバッテリーは右写真のように密閉式が多く、昔のように電解液の量を気にする必要は殆どなくなりましたが、だからこそ充電状態には日頃から気を配るべきでしょう。
  3. プラグに火花は飛んでいるか?
    キルスイッチもバッテリーもOKなら、次に疑うのはスパークプラグです。火が飛んでいないようなら、まずはプラグを新品に交換してみるべきでしょう。
    それでもダメなら4.の「火花は元気か?」を参照。
  4. 火花は元気か?
    火は飛んでいるけれども赤っぽく弱々しい、または火花が集中しないなら、プラグそのものやプラグキャップ、イグニッションコードなどから疑い始めたほうが良いでしょう。
    プラグを新品にしても症状に変化が無いようであれば、ビギナーやアマチュアが現場で対処できる範囲を超えています。信頼できるショップに連絡しましょう。

他にもたくさん点検すべき項目がありますが、とりあえずここら辺まではユーザーでも押さえておけるはずですね。


ヘッダーイメージ2のガスはガソリンそのものに始まりキャブレター辺りまでを指しています。

  1. タンクにガソリンは十分入っているか?
    いわゆる「ガス欠」というヤツですね。これがなきゃ動くわけ無いですよw
    また、ガソリンキャップを開けて揺すってみてチャプチャプと音がしても安心はできません。入っていてもギリギリの量だとリザーブに切り替え必要があったり、インジェクションモデルなら燃料ポンプが吸い上げられない可能性がありますから、少なくとも半分程度は入れてから判断しましょう。
    ちなみにガソリンはチョー引火しやすいです。間違っても咥えタバコなどで覗き込まないように(^^ゞ
  2. ガソリンはキャブ(またはインジェクションシステム)に供給されているか?
    キャブならフロートチャンバー下のドレンボルトを緩めればOK。供給されているなら、ドレンホールからガソリンが垂れてきます。
    インジェクションだとメーカー・モデルによって様々なようなので、一度ご自身のものを確認しておくことをオススメします。
    また、ガソリンフィルターの付いた機種だと、そのフィルターが詰まっている可能性もありますので、ここもチェックポイントです。

もちろん他にも確認すべき項目はありますが、ガスに関して最低限この二点はチェックしておきましょう。


ヘッダーイメージ3の圧縮。正確なところはコンプレッションゲージを使わないと測定できませんが、圧縮が有るのか・無いのかの判断だけなら、プラグを外したプラグホールを指で押さえてキックやセルでエンジンを回してみれば確認できます。

  1. 圧縮は有りそうだ?
    ガソリンも有る、火も飛んでいる、圧縮も有る・・・でもエンジンはかからない
    これはアマチュアにはお手上げだと思います。すぐに信頼できるショップに連絡しましょう。
  2. 圧縮?そんなモン無いぞ!
    これは重症です。
    4サイクルならバルブが曲がった・2サイクルならピストンに穴が空いたなど、エンジンの深いところに深刻なダメージが予想されます。すぐに信頼できるショップに連絡ししょう。

閑話休題。
四方山話を一席。

昔、都内のショップに勤めていた時、お客さんの女の子からSOSのTELがありました。

「急にエンジンが止まった!とりあえずポイント(=コンタクトブレーカー。今のオートバイには無い電気部品です)まではバラしたけど、原因がわからない!!助けて!!!」

はい、行きましたよ。軽井沢まで。

女の子ながらポイントまでバラした行動力は賞賛に値しますが、一番基本的なところを見落としていたようです。

「オマエ、ガソリン空だぞ」


ヘッダーイメージこんなことにならない為にも、ショップに電話する前に自分でできるチェックはしておきましょうね(^^ゞ

もちろん、自分でやる自信がない人や環境的に確認できない場合もあるでしょう。
そんな時は遠慮なくショップに頼るべきです。